ぽっぺん先生とどろの王子
2006年4月2日 読書
ISBN:4480880224 単行本 舟崎 克彦 筑摩書房 1977/01 ¥1,890
内容以前に驚いたことは手にとった厚さが思いのほか薄かったことです。小学生の時はこんなに分厚くて読めないよ、と挫折したくちなのです。しかし本の薄さと内容の薄さは比例しておりません。多分小学生の私は内容の分厚さに敗北したのではないでしょうか…。
今回ぽっぺん先生は野鳥観察のため大学の学生達と山登りをすることになりましたが、一人はぐれてしまいました。すると「マッテ…」とぽっぺん先生を呼ぶ声がします。足元に少年の姿をしたハニワを見つけた次の瞬間先生は地割れの中に飲み込まれてしまい…。
「うわぁー、反則だぁぁぁ。」
なんとも場違いな悲鳴が個人的にツボでありました。
その後先生は自分がハニワになっしまったこと、地中ではハニワの世界が存在していたこと、そしてハニワたちがそれぞれに人格を持ち、争いが生じていく様が描かれていく訳ですが…。
明らかにこれは人間社会の比喩なのでしょうね、ハニワがハニワを壊し、そしてハニワの世界が崩壊していく。人もハニワも権力を欲したり、武力を持ったりするとロクなことにならないってことでしょうか。
しかも舞台が暗い地中の中ということで不気味さも倍増、そしてラストまで読んでからもう一度表紙を見ると「おお、なるほど。」と思うわけです。
内容以前に驚いたことは手にとった厚さが思いのほか薄かったことです。小学生の時はこんなに分厚くて読めないよ、と挫折したくちなのです。しかし本の薄さと内容の薄さは比例しておりません。多分小学生の私は内容の分厚さに敗北したのではないでしょうか…。
今回ぽっぺん先生は野鳥観察のため大学の学生達と山登りをすることになりましたが、一人はぐれてしまいました。すると「マッテ…」とぽっぺん先生を呼ぶ声がします。足元に少年の姿をしたハニワを見つけた次の瞬間先生は地割れの中に飲み込まれてしまい…。
「うわぁー、反則だぁぁぁ。」
なんとも場違いな悲鳴が個人的にツボでありました。
その後先生は自分がハニワになっしまったこと、地中ではハニワの世界が存在していたこと、そしてハニワたちがそれぞれに人格を持ち、争いが生じていく様が描かれていく訳ですが…。
明らかにこれは人間社会の比喩なのでしょうね、ハニワがハニワを壊し、そしてハニワの世界が崩壊していく。人もハニワも権力を欲したり、武力を持ったりするとロクなことにならないってことでしょうか。
しかも舞台が暗い地中の中ということで不気味さも倍増、そしてラストまで読んでからもう一度表紙を見ると「おお、なるほど。」と思うわけです。
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