有名な九州耶馬渓、青の洞門の伝説を小説化した『恩讐の彼方に』、封建制下のいわゆる殿様の人間的悲劇を描いた『忠直卿行状記』は、テーマ小説の創始者たる菊池寛の多くの作品中の傑作として知られる。他に『三浦右衛門の最後』『藤十郎の恋』『形』『名君』『蘭学事始』『入れ札』『俊寛』『頚縊り上人』を収める。


主人を殺した罪の償いとして谷越えの難所にトンネルを開通させようと、1人で20年以上も穴を掘り続ける男。完成まであと少しとなった頃、殺された父の仇を討つために、その息子が男の前に現れる。

表題作「恩讐の彼方に」って、菊池寛の有名な作品らしいのですが、真珠婦人しか知らなかったですよ、私。淡々とした語り口なのでそれほど美談美談してなくてよかったです。

そのほかだと「藤十郎の恋」が印象に残りました。芸の深みを得るために、人妻に偽の恋を仕掛ける芝居役者の話。
開けてはいけない蓋を開けておいて、実は「なーんちゃって」っていうのは非道過ぎる気がします。





唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが…。


表題作とその続編、そしてデビュー作の3作品が収録されている吉本ばななのデビュー作です。
どの物語も、家族や恋人の死と、そこから立ち直っていくというのがテーマです。思っていたよりも軽めの文体で読みやすかったです、後味もいいし。

あとは「キッチン」を読んでいるとその中に出てくる、料理が美味しそうでお腹がすいてきました。

風花

2009年11月5日 読書
夫に恋人がいた。離婚をほのめかされた。わたしはいったい、どう、したいんだろう―。夫婦の間に立ちこめる、微妙なざわめき。途方に暮れながらも、自分と向き合い、夫と向き合い、少しずつ前へ進みはじめた、のゆり、33歳の物語。


主人公のゆりは、結婚7年目にして夫の浮気を知ります。ですが、怒ったり泣いたりするでもなく、どうしたらいいんだろう・・・?と、ぼんやり思うだけ。
一方の夫は離婚しようとは言ったものの、大事な事は話さずにだんまりを決め込む。

主人公が本当に、とっぽいというか、ふわふわしてるというか、天然なので進展が本当にゆっくりです。年の近い叔父と二人で温泉旅行に言ったり、大学生とデートしてみたり、旦那の愛人と中華を食べに行ったり(!)するも、「別れたくないけど、どうしたらいいんだろう・・・?」といった調子なので読んでるほうはかなりジリジリ来ました。

終盤で彼女は夫の転勤先の神戸についていくことになり、すこしずつ自分の気持ちを思い定め、結論を出します。ラストの夫とのやりとりは、心がざわざわして、恥ずかしながら少し泣きそうになりました。
決して、楽しいとか幸せとかといった感情ではないのだけれど、不快ともちょっと違うそんな感動がありました。



とはいえ、この夫に対してはぶっ飛ばしてやりたい思うくらい腹が立ちました。
自分だけ好き勝手しておいて、何を今更と言ってるんだと・・・。


「変身できない」狼男、月森冬馬は人狼族であることを除けば、いたって平凡な大学生…のはずが、ある朝目覚めた冬馬を待っていたのは、彼の妻と名乗る見知らぬ美少女・深雪だった。とまどいながらも次第に深雪にひかれていく冬馬。しかし、かつて冬馬に重大な悲劇をもたらした妖術士・御堂巽が現れ、二人は否応もなく戦いの渦へと巻き込まれてゆくことに…。第5回電撃ゲーム小説大賞選考委員特別賞受賞の話題作、堂々の登場。

この方のデビュー作だということですが、文章もストーリーもまとまっていると思います。
ストーリーの方の感想は「ああ、ラノベって感じ~」とでもいいましょうか。14歳と百数十ヶ月の私には少々ノリについていけない部分があります。現代社会において、人狼族と普通の人間が当たり前のように共存してるとことか、手足が千切れたり植物状態になっても、人狼族の治癒能力で全て元通りになっちゃうとことか・・・本筋と全く関係ないところが気になってしまうのです、年のせいかしら。

ちなみに作中で一番愛着がわいたのは、ラスボスこと妖術師・御堂巽でした。お約束な設定とか1人だけ救いが無いとことかがよいです。惜しむらくは彼の内面描写が少なかった事でしょうか。


第2巻の内容は、田崎(主人公・会社員)は自分の浮気が原因で、麻衣子との関係がギクシャクしてじゃら仲直りするまでと、失踪していた彼女の父親を二人で見舞いに松江いく話、そしてラストって所ですか。

相手にこう言って欲しいなぁ・・・なんて下心があるときに限って冷たく一蹴されてしまう。
そうかと思えば、絶妙のそれでいて予想だにしないタイミングで欲しい言葉を投げかけてくれる。それもどっちらか片方だけがではなくてお互いに。
第三者から見れば勝手にやって頂戴よって感じです(笑)。

特別にライバルが出現して大ピンチ!!みたいのは無いですが、普通に付き合っててもいろいろあるものですね。喧嘩したり、家族のことで一騒動あったりと。でもそれくらいが普通っぽくてよいと思うのです。


あとがきマンガにあった作者のセリフがなんか印象に残りました。
「いくら甘いと言われても!!男にとって女が、女にとって男が、愛すべき存在であってほしい!!」

「いや・・・いろんな組み合わせはありだし、キレイ事では済まないってこともわかってる」とは作者さんも、その後に言ってましたけどね。

図書館に行って読みたいものが見当たらない時はついつい、この方のショートショートを借りちゃいますね。

登場人物の半分くらいは、小悪党というか、小人閑居して不善を為すというような人々です。ちょっと隣の金持ちをだまして一儲けしようなんてことばっかり考えてます。そして大体しっぺ返しに痛い目に会うというパターンです(笑)。
でも、なんだか憎めないというか、ちょっとだけ共感してしまうというか。

もう一つは、ロボットが出てくる話。人間に成り代わって文明をになっていたり、
人間に奉仕して共存していたりとパターンは様々ですが、いずれも人類から見れば一筋縄ではいかないロボットさんたちが大勢出てきました。
「おっかない」
というのが一番に思ったことでした。

インディアン島という孤島に集められた10人の男女が、マザーグースの歌になぞらえられながら1人ずつ殺されていく。そして犠牲者が増えていくたびに1体ずつ消えていくインディアンの男の子の人形・・・

あまりにも有名すぎて、かえって手をつけなかったこの作品。

じわじわと後ろから忍び寄る死の恐怖や、緊張感にこっちまで引っ張られてしまいました。
犯人が誰かとか、トリックがどうだとかそういうんじゃなくて、ただただこの作品の世界に引き込まれればいいんじゃないかと思います。
黄土高原の小国曲沃(きょくよく)の君主は、器宇壮大で、野心的な称(しょう)であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼(よく)を滅ぼして、晋を統一したが……。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国ぐに。躍動感溢れる長編歴史小説全3巻。
重耳という人物は春秋五覇のなかでも有名な晋の文王のことです。世界史で習った記憶があったような・・・。

主人公の重耳は晋の公子として生を受けます。上巻は彼の祖父・起諸が国を統一するまで。この起諸という人が渋いです。野心に燃える武の人でありながら、人を見抜く目も、政治手腕も全て兼ね備えています。
どんな美女よりも、黄土の大地の方が何にも代えがたい魅惑の存在なのだそうです。スケールが違いますね。

一方の重耳は華やかな才気あふれる兄や弟にはさまれたパッとしない人物として描かれます。が、彼の元に集まる人々によって、重耳は成長していき、また、本来の美徳も徐々に表に出てきます。そして晋の統一の戦では大きな勲功を立てます。

こんなところで終わったら続きが気になって仕方ないじゃありませんか!というわけで現在下巻を読み始めています。

有能ハイパワーな人たちのオンパレードですが、キャラが強調されていないのでどこまでも淡々としています。淡々としているけれどそれぞれの智謀の深さはお見事でした。

キャラ優先の小説とは明らかに違っっている、物語の力にただ圧倒されるばかりの一冊です。
キャラを動物にする場合二種類あると思うんですよ。一つはハム太郎系。ひたすら可愛さを追求する場合。
もう一つは、人間でやったらあまりにも重すぎるので、愛らしさというオブラートで包んでヘビーさを緩和する場合です。
この本は間違いなく後者です。つか、全く緩和されてない(T_T)

途方も無い夢を追いかけた対価として支払った代償はあまりにも大きすぎました。それでも願わずにいられなかった猫のお話。

だけど夢なんてものは本人だけの世界でしかなかったわけで。他人の夢のために迷惑かけられたり、あまつさえ死んだりなんてしらたまったもんじゃありませんやね。

文章力もストーリー構成力もかなりのものだと思うのですが、読んだ直後かなり鬱になりました。精神的にめっちゃしんどかったです。
確かに号泣できます、号泣できるんですけども、救いがないというか気持ちが上昇できない泣きなのです。

アンハッピーエンドでもよい話ならOKよ、という人にならお勧めです。この人の「イリヤの空・UFOの夏」もそっち系でしたっけ?
スカイウォーカーであると言うだけで宣教部隊に殺される時代。三十六番目のスカイウォーカー朧が残したロボットと彼の人生のすべてが詰まったビンを拾ったのは、朧の予言通り、三十七番目のスカイウォーカー幽でその幽は一匹のちっぽけな黒猫だった―。史上最強の斑は過去四年に渡りスパイラルダイバーの頂点に君臨し続け、斑に挑戦することはすなわち、死であると言われたその斑に勝利したのは二千五百三十三番のスパイラルダイバー焔でその焔は一匹の痩せた白猫だった―。そんな幽と焔が出会ったとき、物語は始まる…。

舞台は人間が作った宇宙コロニー、。しかしそこに人の姿は無く、猫とロボットだけが暮らす世界だった・・・てな感じですか?

スカイウォーカーとは地球儀と呼ばれる惑星(もちろん地球)へ行こうとする猫のことです。
ところがこの世界では地球儀とは死んだ魂がたどり着く場所だとされています。そしてスカイウォーカーは大集会と呼ばれる宗教的集団によって迫害されています。

キリスト教推奨の天動説とガリレオの地動説の関係ですね。
「それでも地球は回っている」ならぬ「僕はどうしても生きて地球儀に行きたい」という話。

前編にあたる焔の章は、焔(ほむら)と呼ばれる白猫がスカイウォーカーの幽(かすか)と出会う話。
二匹の他に、焔を追いかける子猫の楽(かぐら)や、人型ロボット・クリスマスなどのキャラの紹介メインで物語りは進んでいきます。

表紙と内容があってません、カワイイとは思うんですけどね。
パイプオルガン奏者のことをオルガニストっていうようです。

あらすじ↓ 
音楽大学の助教授テオのもとにある依頼が舞い込む。それはブエノスアイレスで活躍するオルガニストの真価を判断して欲しいというものだった。
テオが協力を仰いだのは、彼の親友でオルガニストのヨーゼフの師であり、世界屈指のオルガニストラインベルガー教授だった・・・・。

てな感じで物語りは始まります。

その後回想に戻り、テオとヨーゼフの音大生時代にまります。同じ音楽を志す者同士であるにもかかわらず、ヨーゼフの才能との圧倒的な差や、二人の間に入り込んできた一学年したの女子学生マリーアとの微妙な三角関係などなど、悩みながらも幸せな青春の一ページですね(笑)。
しかしテオが起した事故によってヨーゼフが二度とオルガンが弾けない体になってしまった末に、姿を消したことで全て終わってしまいます。

んで再び現在に戻るわけですが、ラインベルガー教授は、ブエノスアイレスのオルガニストを認めつつも不可解な行動をとるようになります。そしてテオは彼がヨーゼフではないかという疑問を持つようになった頃、ラインベルガー教授が教会でのオルガン演奏会の最中に爆殺されてしまうのでした・・・。

前半部分は大体こんな感じです。音楽小説かと思いきや、青春小説であり、ミステリー小説でありといった感じです。ラストの方のサイエンス的な部分はすこしばかり置いてけぼりになりましたが、それでも面白かったです。

「僕は音楽になりたい」

これがヨーゼフにとっての全てだったんですね。その全てを失ってなお、ヨーゼフが音楽を求めた結果がラストシーンです。
冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間
『冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 』斎藤 惇夫 (著), 薮内 正幸 (絵)

ダイアリーのトップページを見たらあの方の画像が出ていたのにはおどろきました・・・ということで便乗。ノロイ様最高です。

アニメ「ガンバと仲間達」の原作なわけですが、こちらもかなり面白かったです。ぐいぐい引き込まれてしまいました。

イタチに襲われた島のネズミ達を救うため街ネズミのガンバとその仲間達が冒険の旅に出るというストーリー。圧倒的な力を持つイタチの攻撃による殺戮や、ネズミ同士の対立もありかなりハードな展開が続きます。あと、恋愛要素も。

ラストの方は泣かされました、ずるいぜボーボ、最高だぜイカサマ・・・。ただガンバはアニメの方が頑張っていたかもしれませんが。

そして何よりノロイ様、アニメの悪魔がかった恐ろしさともちがう、相手の弱い心を巧みに利用する狡猾さが素敵です。

ぶらんこ乗り

2008年3月17日 読書
ぶらんこが上手で、うまく指を鳴らす男の子。声が出せず、動物とは話のできる偏屈もの。作り話の得意な悪ふざけの天才。もうここにはいない私の弟-。絶望の果てのピュアな世界を描き出した物語。
ここ数日いしいしんじの本を再読しております。『トリツカレ男』も同時に読みましたが、そちらは以前に書いたので省略。

読んでいて「孤独」という言葉が思い浮かびました。けれど絶望的な感じではなく、寂しさと同時に優しさも感じました。人は結局ひとりぼっちかもしれないけれど、誰かと手をつなごうとして手を伸ばすことは出来る。

作中のお話「ひねくれおとこのはなし」と「手をにぎろう!」は名作でした・・・。
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

一ヶ月ほど全く本を読んでいなかったせいか、物凄い勢いで読了してしまいました。

主人公の家政婦(三十手前の未婚の母)が新しく通うことになった家の主は、80分間の出来事しか記憶を保つことが出来ない老数学者こと博士。
物語では博士と家政婦、彼女の息子息子ルートの三人の日々が淡々と描かれています。

本当に淡々としているのですが、最後まで飽きずに読めました。主人公の博士に対する恋愛ではない思慕というか、友愛というか、そんな暖かい気持ちが心地よかったです。
父の本棚から発掘してきました。「うへぇ」が口癖の彼が編集している雑誌のモデルとなった雑誌なんでしょうか?

昭和を代表するSM雑誌「奇譚クラブ」の歴史が、豊富なイラストや写真と共に解説されております。
現代のエロ絵と比べてリアルというか、生々しいというか・・・迫力が違います。故に真に迫るものがあります。

正直言ってかなり面白かったです。
エマ本編は飛ばし飛ばしでしか読んでいないくせに副読本だけは購入しました(無論ブックオフ)。

ヴィクトリア時代のことが詳しく書いてあって非常に興味深かったです。あと、書き下ろしのイラストやマンガもあって気合入っているなーとも思いました。
アマゾンで売り上げ3位だとか、すごいですね。

ある日突然、関西弁を操るゾウが主人公の前に現れた。ゾウは自分がインドの神ガネーシャと名乗り、自分の課題をこなしていけば必ず人生に成功できると請け負ったのだった。

いうなれば小説形式の自己啓発書です。主人公とガネーシャの掛け合いが非常にユニークなので従来の啓発書よりはとっつきやすい気もします。実際に笑わしてもらいました。

この一冊で人生が変わるかは分かりませんが、読んで損は無いかな、と言うのが正直な感想です。
取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。大好評国名シリーズ第2弾!長編ミステリ。

新年一発目は正統派推理小説です。
トリックやアリバイ工作なんかはしっかりと作りこまれているし、登場人物の内面描写もあって安心して読める作品。
まぁ、被害者が「えっ、こんなことで殺されちゃったの?」とは思いましたが、気になったのはその程度。

あと、キャラクターの好みは探偵役の火村さんより、彼の親友にしてワトソン的ポジションの作家・アリスが好きです。友人思いで優しい人なんです、彼は。
絢爛豪華な歌劇場「パノラマ座」、そして薄幸のプリマの周辺で次々と起こる惨劇。背後には劇場の地下に潜む仮面の怪人の姿が浮かび上がり・・・。

この作家さんの作風を一言で言うならば、「決して予想は裏切らないが、期待を裏切ることもない(但しあとがきは神)」だと思います。半分くらい読むと真相やら犯人やらは簡単に分かってしまいますが、駄作というほどひどくもないわけです。

あとがきは別なわけですが。
締め切り破る作者を出版社の地下に作られた座敷牢に幽閉し、ペットである、アミメニシキヘビをけしかける担当の話、イナバウアーは伊那のバウアー達(ドイツ語で農民)によって考案されたのだと言って、甥っ子をだます話など、ぶっ飛んだ話が多いです。

どっかのサイトではあとがき作家と銘打たれ、本編はともかくあとがきが楽しみで読んでいるなんて書かれてました。私もおおむね同意見です。

猫丸先輩の推測

2007年12月11日 読書
講談社ノベルスを読むのは結構久方ぶりです。

主人公は職業・年齢ともに不詳で小柄な童顔の男こと猫丸先輩。
推理モノながら人が死ぬようなことはなく、日常の中のちょっとした不可解な出来事を、先輩は「あくまでこれは僕の推測に過ぎないけど・・・」と言って解決してくれます。

短編集なこともあって非常に読みやすかったです。

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