とりあえずあらすじから。
夫を死刑執行で、息子を事故で失った黒人女性と、彼女の夫の死刑執行に立ち会った人種差別主義者の白人男性が主人公。彼もまた息子を自殺で失う事になる。
そんな二人が偶然にも出会い、互いに惹かれあっていく・・・
大人向けのラブストーリーだと思って見始めたのが大きな間違いでした。黒人の夫の死刑執行(電気椅子)シーンが描写がやたらと詳しくて、少し気分悪くなりました。
心に空いた穴を埋めるためのむさぼるように体を求めあう二人。
二人の関係は傷の舐めあいのようなものかもしれませんが、それでもいいじゃないかとすら思います、それがお互いにとって必要なことだったのだから。
そしてラスト。「あそこで終わるのかよーーー!!」と叫ばずにはいられませんでした。
見終わったあとに思ったのは、人間シロクロはっきりつけて生きられないということでしょうか、大人になると特に。
非常にきっつい映画でした、色々な意味で。色々と思う事はありますけどね。
18歳未満はレンタル禁止だった事に後から気がついてびっくり。確かにセックスシーンは結構エロかったです。
夫を死刑執行で、息子を事故で失った黒人女性と、彼女の夫の死刑執行に立ち会った人種差別主義者の白人男性が主人公。彼もまた息子を自殺で失う事になる。
そんな二人が偶然にも出会い、互いに惹かれあっていく・・・
大人向けのラブストーリーだと思って見始めたのが大きな間違いでした。黒人の夫の死刑執行(電気椅子)シーンが描写がやたらと詳しくて、少し気分悪くなりました。
心に空いた穴を埋めるためのむさぼるように体を求めあう二人。
二人の関係は傷の舐めあいのようなものかもしれませんが、それでもいいじゃないかとすら思います、それがお互いにとって必要なことだったのだから。
そしてラスト。「あそこで終わるのかよーーー!!」と叫ばずにはいられませんでした。
見終わったあとに思ったのは、人間シロクロはっきりつけて生きられないということでしょうか、大人になると特に。
非常にきっつい映画でした、色々な意味で。色々と思う事はありますけどね。
18歳未満はレンタル禁止だった事に後から気がついてびっくり。確かにセックスシーンは結構エロかったです。
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正徳二年(1712年)、第七代将軍・家継の時代。将軍と呼ぶにはあまりにも幼い、齢4つの将軍をめぐって、江戸城では表裏舞台がうごめいていた。
第六代将軍・家宣に取り立てられ、幼将軍・家継の後見人となった側用人・間部詮房。能役者から、幕府の実権を握る地位にまで登りつめた間部を快く思わない、秋元喬知をはじめとする老中たちとの醜い幕閣の権力争いが表面化する中、大奥でも、先代将軍未亡人・天英院と若く美しい将軍生母・月光院との女の意地を賭けた闘いが繰り広げられていた。そんな混沌とした大奥に、月光院の推挙で若くして大奥総取締に昇格した絵島(仲間由紀恵)。月光院の信頼も厚く、大奥女中の間でも信頼と人気を集めるに至ったが、それは対立する天英院派の不満とストレスの矛先へと変わっていった。
そんな折、間部と月光院の恋のうわさが流れる。この機を逃さぬ天英院は老中たちと結託し、月光院の右腕である絵島を謀りにかけるのだった。寺社詣の帰りに寄った歌舞伎観劇で、絵島は役者の生島新五郎と出会った。男を知らず生きてきた絵島は、美男子・生島に魅了されてしまう。それが天英院の策略だとも知らずに……。
レビューだとあまり評価は高くないですが私は好きでした。
まぁ、テレビシリーズのような女の愛憎渦巻くドロドロは控えめでしたね。
映画は別物とするのがよろしいかと思います。
嫉妬や陰謀だらけ周囲に相対するように、絵島と生島の純愛が最後まで貫かれていて、それゆえに哀しい結末を迎える事になってしまったんですよね。
ただ脇役陣が豪華だった割りに、彼等があまり印象に残らなかったのは残念でした。松下由紀とか柳場敏郎とか藤田まこととか・・・。
1825年、オーストリアのウィーンで、1人の老人が自殺を図った。彼の名はアントニオ・サリエリ。かつて宮廷にその名をはせた音楽家である。そのサリエリが、天才モーツァルトとの出会いと、恐るべき陰謀を告白する。「モーツァルトは殺されたのでは…」。19世紀のヨーロッパに流れたこのミステリアスな噂をもとにしたピーター・シェーファーの戯曲を、完ぺきに映画化。第57回アカデミー作品賞ほか、全8部門を受賞した。
ふんだんに流れる名曲群、舞台にはないミュージカル部分の追加、チェコのプラハでオールロケした美しい映像など、そのすばらしさは枚挙にいとまがない。監督は、チェコ出身の才人ミロス・フォアマン。2人の音楽家の精神的死闘は、見る者を極度に興奮させる。(
天才そのものよりも、天才を目の当たりにすることになる人物がどのような行動をとるかに興味を持つようになったのはこの映画の影響が強いです。
サリエリがどれほど求めても得られない才を持っているモーツァルト。彼は低俗で下品なばかりかサリエリの愛した女性を奪い、あっさり捨てる。
初めこそ評判となったが、徐々に宮廷から拒絶され、更に生来の浪費癖のために、体を壊していくモォーツァルト。
しかし彼の才能を理解できるのは、誰よりも彼を憎んでいるサリエリだけだった。
・・・まぁ、やってられませんわなぁ。
作中で印象に残るのは、モーツァルトの甲高い笑い声と、その声を「モーツァルトの姿を借りた神の嘲笑だ」と独白するサリエリの姿です。
そしてラストの「私は全ての凡人の頂点に立つ者だ」と言い切る年老いたサリエリに、哀れさと同時に滑稽さも感じてしまうのでした。
物語はビバリーヒルズの夜に始まる。ウォール街の狼として知られる実業家のエドワードは、ふとしたことがきっかけで娼婦のヴィヴィアンと知り合う。二人は一週間だけ仕事のパートナーとして契約を結ぶのだが・・・
まぁ、ようするに、シンデレラをディズニー映画で見るかハリウッドの実写で見るかっていうことなのでしょう。深く考えずにハッピーエンドを楽しめばよいのではないかと。実際私も嫌いではありませんしね。
ナイト ミュージアム
2007年10月22日 映画夜になると展示物が動き出す、マジカルなパワーにあふれた自然史博物館。そこで夜間警備員として働くことになったラリーは、ティラノサウルスの骨格標本に追いかけられたり、西部開拓期のジオラマにはりつけにされたりと、とんでもない目にあってしまう…。
先日見たペンギン映画は、下手に環境問題を織り込んだために、お子様向けであることが非常に鼻につきました。一方こちらの方は、一貫してお子様向けなので何も考えずに楽しむことが出来ました。
立派な主義主張がなくたって、楽しめればいいという映画もありだと思います。
ところどころに昔の映画のパロディらしきところがありました。ジュラシックパークとアルマゲドンらしきものは分かりました。でも他にもあるかもしれない・・・。
ハッピー フィート 期間限定版(1枚組)
2007年9月11日 映画皇帝ペンギンの世界は歌が命。歌で心を伝えられなければ、一人前の大人にはなれない。音痴な上に、タップダンスが上手という困った皇帝ペンギンのマンブルは、当然のようにエンペラー帝国から追放されてしまう。ひとりぼっちで未知の世界に飛び出すことになったマンブルは、ひょんなことからアデリー・ペンギンの5人組“アミーゴス”、そしてロックのカリスマ、ラブレイスと出会い、次第に自信とリズムを取り戻していく。踊る皇帝ペンギン、マンブルが繰り広げる、自分探しの大冒険が今始まる
ふわふわもこもこのラブリーなペンギンを期待していたのです。ところが、ラブリーなペンギンは冒頭の20分くらいで大人に成長してしまいました(涙)。後ろにもいるアデリーペンギン5の愛らしい後姿がなければその場で見るのやめてたかもしれません。
こういった動物ものに人間を登場させると、人間は必ず侵略者としての側面を持たざるを得ません。いくらペンギンが頑張っても人間に通じるはずもないし、力の差も絶望的に違っているわけですからね。
まぁ、当然ながらラストはハッピーエンドでめでたしめでたしでしたけど。
実際だったらきっとこうなると思いますa
ダンスするペンギンの群れは金になると踏んだ人間が「踊るペンギンを見に行こうツアー」を立ち上げ、南極は観光客が殺到。その結果として環境は荒廃し、餌となる魚も取れなくなった。主人公ペンギンは災いの元凶として仲間達から制裁を加えられてしまう・・・。
うーむ世知辛いなぁ・・・。
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さらば、わが愛 ・覇王別姫
2007年9月3日 映画
『覇王別姫(はおうべっき)』とは、項羽が敵である漢の劉邦に破れ、敗走する途中で、愛妾の虞美人と別れる場面をモチーフにした京劇の演目です。京劇は衣装も音楽も中国の魅力満載で、非常に好看でございます。
続きましてあらすじもどき・・・
中華民国時代から太平洋戦争を経て、文化大革命終結までの激動の時代が舞台。物語の主役は二人の京劇役者の程蝶衣と段小樓。二人は厳しい修行時代に出会い共に支えあいながら、名役者としての名声を得る。
しかし、小樓が元娼婦の菊仙と結婚したとき、彼を愛する蝶衣との運命は狂いはじめる。そして、激動の時代もまた二人を翻弄するのだった・・・。
レスリー・チャン演じる天才女形・蝶衣がすごく色っぽかったです。というかこの作品の魅力は蝶衣という存在によるところが非常に大きい気がします。
蝶衣が天才と呼ばれる理由の一つとして、舞台の上で演じている時に、自分が男であるということを忘れ完全に女性になりきることができるという才能がありました。
また、その最初のきっかけを作ったのは、厳しい訓練を共にし、何かと彼の面倒を見てきた少年時代の小樓でした。
物語のラストでその伏線が見事に浮かび上がってきて、蝶衣の最後の決断に深い説得力を持たせています。
ただ、そこまでの道のりが本当にもう凄まじい・・・。あんな時代じゃなかったら、あそこまで愛情と憎悪が激しく入り混じることもなかったんじゃないでしょうか。
見ている方も「何でここまでされなきゃいかんのよ?」と思うことしばしば。でも実際に起きたことなんですよね。太平洋戦争から文革に至るまでの激動は。
突飛なようでアレですが、最後まで見終わった後に、太宰治の「斜陽」の一節を思い出しました。
「私の胸の虹は、炎の橋です。胸が焼け焦げるほどの想いなのです。
私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、あなたが消していって下さい。」
続きましてあらすじもどき・・・
中華民国時代から太平洋戦争を経て、文化大革命終結までの激動の時代が舞台。物語の主役は二人の京劇役者の程蝶衣と段小樓。二人は厳しい修行時代に出会い共に支えあいながら、名役者としての名声を得る。
しかし、小樓が元娼婦の菊仙と結婚したとき、彼を愛する蝶衣との運命は狂いはじめる。そして、激動の時代もまた二人を翻弄するのだった・・・。
レスリー・チャン演じる天才女形・蝶衣がすごく色っぽかったです。というかこの作品の魅力は蝶衣という存在によるところが非常に大きい気がします。
蝶衣が天才と呼ばれる理由の一つとして、舞台の上で演じている時に、自分が男であるということを忘れ完全に女性になりきることができるという才能がありました。
また、その最初のきっかけを作ったのは、厳しい訓練を共にし、何かと彼の面倒を見てきた少年時代の小樓でした。
物語のラストでその伏線が見事に浮かび上がってきて、蝶衣の最後の決断に深い説得力を持たせています。
ただ、そこまでの道のりが本当にもう凄まじい・・・。あんな時代じゃなかったら、あそこまで愛情と憎悪が激しく入り混じることもなかったんじゃないでしょうか。
見ている方も「何でここまでされなきゃいかんのよ?」と思うことしばしば。でも実際に起きたことなんですよね。太平洋戦争から文革に至るまでの激動は。
突飛なようでアレですが、最後まで見終わった後に、太宰治の「斜陽」の一節を思い出しました。
「私の胸の虹は、炎の橋です。胸が焼け焦げるほどの想いなのです。
私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、あなたが消していって下さい。」
子供の頃から空想好きだったアメリは、一風変わった女の子。まわりの誰かを幸せにすることを生き甲斐にし始めたアメリは、“幸せの悪戯”を続けていた。そんなある日不思議な青年ニノに出会い、ひそかに恋をしてしまう。
カメラワークが上手な作品でした。
主人公のアメリが青年ニノに恋をし、彼に対してかなり奇抜なアプローチをしていく過程も楽しかったです・・・が。
気に入ったのは本筋とははなれたところにありました。具体的に言うと・・・妻を亡くして以来家に引きこもりっぱなしだった父親を外へ連れ出すために、小人が世界一周旅行をしている様子を写真にして匿名で送り続ける遊び心なんて大好きです。
自分も楽しい上に、他の人も思わず笑ってしまうようなイタズラというのはいいもんですな。
男はつらいよ〈シリーズ第1作〉
2007年7月26日 映画
地元の図書館にあったので思わず借りてしまいました。やっぱりこういった古典的名作も見ておきたいですね。
物語の流れはいたってシンプルです。
中学の時に家を飛び出した「フーテンの寅」こと車寅次郎は、全国を渡り歩く香具師になった。両親の死を風の便りに知った寅次郎が、矢切の渡しから故郷・柴又へ里帰りを果たし、妹・さくらの結婚を助けようと奮闘する。そして憧れのマドンナへの恋心の行方は・・・。
最後は泣けました。いや、ホントびっくり。始まったばっかりの時は寅さんの破天荒さに引き気味だったのに、どうしたことでしょう。
ラスト数分間は、まるでハードボイルド的かっこよささえ寅さんに感じました。まさに「男はつらいよ」です・・・。
物語の流れはいたってシンプルです。
中学の時に家を飛び出した「フーテンの寅」こと車寅次郎は、全国を渡り歩く香具師になった。両親の死を風の便りに知った寅次郎が、矢切の渡しから故郷・柴又へ里帰りを果たし、妹・さくらの結婚を助けようと奮闘する。そして憧れのマドンナへの恋心の行方は・・・。
最後は泣けました。いや、ホントびっくり。始まったばっかりの時は寅さんの破天荒さに引き気味だったのに、どうしたことでしょう。
ラスト数分間は、まるでハードボイルド的かっこよささえ寅さんに感じました。まさに「男はつらいよ」です・・・。
県庁の星 スタンダード・エディション
2007年4月8日 映画
昇進だけが生きがいで、すべてマニュアルどおりにしか行動しないエリート公務員が派遣された、閉店寸前のスーパーで出会う人々との交流によって成長していく物語。
よくある王道ではありますが、まぁ面白かったです。王道というのは多くの人が嫌いじゃないから、繰り返し繰り返し使われるわけでして、ベタだっていいと思います。
最後にお涙頂戴の力技で行くかと思いきや、少し毒のある、それでいて希望も持てる終わり方も好感が持てました。アマゾン的には星3.5つ〜星4つくらいですかね。
それにつけても石坂浩二さんが敵役をやると本当にはまりますな。
よくある王道ではありますが、まぁ面白かったです。王道というのは多くの人が嫌いじゃないから、繰り返し繰り返し使われるわけでして、ベタだっていいと思います。
最後にお涙頂戴の力技で行くかと思いきや、少し毒のある、それでいて希望も持てる終わり方も好感が持てました。アマゾン的には星3.5つ〜星4つくらいですかね。
それにつけても石坂浩二さんが敵役をやると本当にはまりますな。
19世紀末、アラスカで金鉱が発見され、一攫千金を夢見る人々がおし寄せてきた。1人ぼっちの探鉱家チャーリーは猛吹雪に襲われ、一軒の山小屋に転がり込む。 人間たちのむきだしの欲望を、絶妙なギャグと卓越したストーリーで描いた、チャップリンの代表作の1つである。空腹のあまり靴をゆでて食べたり、崖っぷちで傾きかけた山小屋から必死の脱出を試みるシーンなど、有名な爆笑シーンが数多く登場する。。
学校の図書館で借りました。音楽入りのバージョンでしたが、ビデオの状態が悪くノイズが酷かったので結局消音で聞くことに。でも本来はサイレント映画だそうですし、問題はありませんでした。
ドリフやバカ殿で見たことのある雪の山小屋コントの原点がこんな所にあったとは知りませんでした。我ながら無知なことです。
またチャップリンと小屋に同席することになった男が空腹のあまりチャップリンを食べようとするシーンがありました。ギャグシーンとして描かれてますがリアルに考えると恐ろしい、古処誠二の「ルール」という小説を思い出してしまいました。食人というテーマは、本当にもう・・・。
まだ返却日まで日があることですし、もう一度くらい見てみようと思ってます。