一つのことにはまってしまうと一日中そのことばかり、それこそ異常なまでのトリツカレ方をしてしまうレストランのウェイターのジュゼッペ。町の人たちはそんな彼をトリツカレ男と呼ぶ。ある日ジュゼッペは北の方からやってきた風船売りの少女ペチカに恋をする・・・。
悲しい目をしたペチカのために自分がこれまでにトリツカレたいろいろなもの(オペラ、昆虫標本、サングラス集め、探偵術など)を駆使して頑張るトリツカレ男君や彼に関わる人々のやりとりは、おとぼけ〜という感じで笑えました。
けれどペチカが本当に悲しかった理由が徐々に明らかになっていくにつれ、トリツカレ男の頑張りは少し切ないものになりました。
そして「やっぱこうでなくちゃね」って思える結末がうれしかったです。
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