ISBN:4048527576 コミック 由羅 カイリ 角川書店 1996/11 ¥530
コミック版にも手を出してしまいました。レビューでは賛否両論だったことと途中が結構微妙な展開だということで、最初の1、2巻と読みたい内容のある9、10巻だけ買ってみました。

というわけで感想をば、絵はやっぱり本家本元なので素敵でした。ストーリーに関しては、各キャラのプライベートがわかるエピソードやギャグ調のショートストーリーは好きでした。ただし、シリアス展開になると今一つ感情移入できないなぁーという感じ。で何がいけないのか考えてみました

女王を選ぶか恋を選ぶかというアンジェ本来のスタンスは守られております。ヒロインとそのライバルの二人、それぞれの恋に揺れる姿も納得できます(ちなみにライバルのお相手が私のマイベストさんだったので、いろいろ複雑でしたが)。

具体的にいうと「このコマだったら、この表情よりももっといい絵があるのじゃないか?」とか「セリフよりも絵で見せたほうがぐっとくるのになぁ。」とか「あまりに唐突過ぎやしませんか?もっとためましょうよ・・・」、などなど。

つまり話そのものは悪くないのだから、もっと見せ方を工夫すればよかったのにということですね。もともと漫画家ではなくイラストレーター出身の人なので仕方ないことなのかもしれませんが。

純粋なマンガとしてではなく、アンジェリークの世界を補完するためのものとしては十分に満足できる内容ではありましたけれどね。

また、この手のゲームでカップリングをはっきり出しすぎてどうよ?という意見もあるそうですが、あくまで一つのケースであるとすれば別に良いのではないかと思います。ただし、マンガが公式カップリングで他は邪道とか言われたら私は断固反対しますけれど。

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