久々に本棚から引っ張り出して全巻読み返してみました。この作品はCLAMP作品のなかでも名作の部類にいれていいと思います。最近のなんてホリック以外はもう・・・。

なぜ読み返したかというと、アンジェリーク(毎度のことですが)の世界観と一部重なるなーなんて思ったりしたからです。
レイアースの舞台、異世界セフィーロは「柱」と呼ばれる存在が祈ることで世界の平和を支えています。

↑「柱」というのがアンジェ世界でいう女王に似てますよね。

最初はRPGのようなマンガだなーって感じでしたが、今読んでも一部のラストは衝撃的。強烈なカタルシスが待っておりました。

神官ザガートによって幽閉されていたはずの「柱」・エメロード姫が実は自分自身の意思で世界から姿を消していたという事実。また、世界のために存在している「柱」が1人の男性(ザガート)を愛してしまったために、世界の均衡が崩れてしまったこと。そして世界の平和を祈れなくなった「柱」を殺すことが魔法騎士の真の役目。

そして諸悪の根源と思われていた神官ザガートのセリフはすごく心に刺さります。

『セフィーロの「柱」は「自由」もなくただ「世界」の安定のみを祈り続けるのが運命。なぜエメロードだけが「柱」であるという枷をはめられ生き続けなければならんのだ。』

アンジェリーク世界にこんな疑問を持ち、あまつさえ世界に反旗を翻す大変な人物はいませんね。というか、それを言ってはおしまいなのですが。

似て非なる「アンジェリーク」と「レイアース」

コメント