最近ではメイド喫茶に対抗して執事喫茶(要予約)なるものが存在するそうです。「お帰りなさいませ、お嬢様」 
ってか?どうせ同じお金を出すならロイヤルホストの方がいいなぁ。

ロンドンに暮らす青年バーティと彼に仕える執事ジーヴス。バーティは一癖も二癖もある友人や親類にたちのおかげでいつもトラブルに巻き込まれっぱなしである。それらのトラブルをジーヴスはいつでも見事な手腕で解決してくれる。・・・ただし、かなりステキなやり方で。

ちなみに作者のウッドハウスという人はイギリスでは知らない人がいないほど有名なユーモア小説の大家だそうです。

ここから感想。それなりに面白かったけれど血眼になって読みふける類のものではない気もします。でもときどきキラリと光るブラックユーモアが素晴らしい。執事さんはとても素敵でした。これぞジョンブルのたしなみ!

この本は別々の話をまとめた連作集なのですが、水戸黄門のような黄金パターン。「主人公が厄介ごとにまきこまれる→ジーヴスの活躍(暗躍)により見事解決。」
主人公よ、そんなはた迷惑な友人や親類たちとはさっさと縁を切ってしまうべきだとわかるのでは?仮にもオックスフォード卒なんだから。

ですが第何期に入ってもお銀のサービスシーンは決してなくならないように、うっかり八平衛は永遠にしっかりしないように、バーティは周囲に迷惑をかけられ、執事の尻に敷かれ続けるのでしょう。

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