彩雲国物語シリーズ第3弾、今回は違う本屋で一気読みしました。二度ほど店員さんが、すぐ横に来て本の整理をしてましたが、気にしない方向で(笑)。その代わりといっちゃぁなんですが、彩雲国シリーズの並べ方がてんでばらばらだったので、刊行順に並べ替えときました。

今回のあらすじですが、
国試に第三位で及第した主人公・秀麗は同じく国試を主席、しかも史上最年少の十三歳で及第した影月とともに配属までの二ヶ月、研修を受けることになる。しかし、多くの官吏にとって女性である秀麗や後ろ盾を持たない影月は誹謗中傷の的であった。そして過剰な仕事だけでなく、便所掃除や靴磨きまで押し付けられることになる。

「ついにお役所デビュー!負けるな女の子編」とでも申しましょうか。ガチガチ男性社会に突然17歳のエリート小娘が飛び込んできたら、きっと現代でも大差ないんでしょうな。主人公が健気にがんばるのは良いですね。

にしても、ちょっかいを出してくるのは総じて小物である一方で、甘やかさないとはいえ秀麗の味方は国王や、次期宰相候補の叔父、若手官吏の期待の星、かつては凄腕の兇手(殺し屋)だった父などなど・・・結果は火を見るよりも明らかというかなんというか。時代劇を見ているような安心感がありました。

ちなみに、有能新人の初期教育として雑用中の雑用をやらせた真意とは・・・っていうのは結構簡単に読めてしまいました(大都芸能の若社長こと速見真澄様も床掃除をさせられていたもんです)。

そしてそして、今回も先代国王を支えたご隠居爺さま達はいい味出しすぎです。どなたも三者三様にズバ抜けていて、やっぱり年の功に勝るものはありませんねー。
あと、秀麗の父親世代の皆さんもかなりいい味出してます。
白状するとヒロイン世代のストーリよりも親父&爺さん世代が楽しみだったりして。勝手な予想ですが、作者さんもオジサマを書くのが結構好きなのではないでしょうか?

最後にもう一つ。中国っぽいとはいえ、この物語はあくまでも中華風ファンタジーだそうです。だけどやっぱり納豆とか豆腐などの純日本食を話に持ち出されると違和感あるんですよねぇ。 

コメント