彩雲国物語 心は藍よりも深く
2006年7月30日 読書久々の王都で、案件を形にするため大忙しの紅秀麗。飛び交う縁談もそっちのけでガンバル彼女を、王様・紫劉輝も、縁談相手のアノ人もフクザツだけど応援中!しかしそんなとき届いた手紙で、秀麗は茶州で奇病が流行っていることを知る。他にも衝撃の事実を知り、いてもたってもいられない秀麗だけど…。
深夜3時も過ぎるとさすがに目が疲れてきますが、ダイバスターで気分転換して、再度チャレンジ。
アマゾンのレビューに他の人も書いてましたが、秀麗が多くの官吏の前で啖呵を切るシーンは、読んでいて気になりましたね。
言葉遣いがあまりにも乱暴過ぎ多様な気がします。「剣を握ってるひまがあったら、鍬もって大根でも耕しててもらった方がマシです」ってのは、いくらなんでもひどすぎかと。
それはさておき、彩雲国国王・劉輝は前王の末の公子であり、兄たちが王位争いの末に共倒れになるまで誰一人として見向きもされず、孤独な幼少時代を過ごしてきた。そして現在、国王となって両腕とも言える存在もできた。けれどその腹心とも言える二人にとって、一番に大切なのは、彩雲国の名門大貴族である自分の一族(紅家・藍家)で・・・。
腹心の二人自信でさえ気がついていない事実を理解している劉輝。でも彼は迷わず答える。
「一番じゃなくてもいい、そばにいてくれるだけで嬉しいんだ。」
泣かせるじゃありませんか。
そんな国王のもとに現在ヒロインであり、茶州州牧〈長官〉の秀麗の補佐を勤める鄭悠舜〈ていゆうしゅん〉が面会するシーンがあります。この悠舜は、様々な事情で地方官をつとめているものの、一流の能力を持つ人物です。
「紅藍両家が敵に回ったとしても、私は陛下にお仕えします。」
悠舜のこの言葉が一番ぐっと来ました。よかったねぇ、陛下・・・。
あと蜜柑のエピソードは笑えました。吏部尚書最高。
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