散りしかたみに

2006年8月29日 読書
歌舞伎座での公演の最中、毎日決まった部分で必ず桜の花びらが散る―しかもたったの一枚。誰が、どうやって、何のために花びらを降らせているのか?師匠の命令でこの小さな謎を解くために調査を開始した新米女形・小菊の前に、歌舞伎の世界で三十年にわたって隠されてきた哀しい真実が、姿を現しはじめる…。

この作者さんはどうやらアンジェリーカーで、お気に入りは炎の守護聖様だそうな(02年時点)。それだけで好感度もアップしようというもの。

探偵小説というよりは、歌舞伎界という特殊な世界の物語として楽しみました。推理自体は結構あっさりしていたような気がします。それと、事件に深く関わってくる、一人の女性キャラがあんまり肌に合わなくて、なんだかしっくりきませんでした。

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