BASARA

2006年9月30日 アニメ・マンガ
漫画における傑作の条件は、「何度読んでも面白い」「どこを読んでも面白い」の2点につきると思います。そしてこの作品は見事にそれを満たしてます。
初めて読んだの12年以上前何ですよね(遠い目)。単行本もボロボロになるほど読み返しているのに、今日も全巻一気読みしてしまいました。

文明が崩壊した日本は暴君による圧制に苦しんでいた。白虎の村に少女・更紗は殺された兄の代わりに運命の子・タタラとして王家を倒すために立ち上がる。そして更紗は旅の途中で何度も出会う朱里という青年に惹かれていく。それが兄と父を殺した王家の末子・赤の王であることに気づかないままに・・・。

というのが大まかなあらすじです。外伝まで入れると全27巻、一気に読ませる底力は凄いです。そんじょそこらの少年漫画よりも骨太で読み応えのあるストーリーで、少コミでよくここまで掲載できたもんだと思うこともしばしば。
また、単純な勧善懲悪ものではなく、主人公だって間違ることもあれば、敵方のドラマも深く描かれています。それが「なんか、ここまで突っ込まなくてもよくない?」感(近頃このせいで間延びしてしまったマンガが多いので)を匂わせません。
だけどしっかり笑わせてくれたり、少女マンガ的なロマンスもあったりと作者の技量を感じます。

ストーリーだけでなくキャラクター達もとっても魅力的です。本当にたくさんの魅力的なキャラがいっぱいいて、誰か一人に絞ることができません。

キャラもストーリーも本当にいいです。マンガ好きならば、読まないと人生後悔すると熱く語ってみたりして・・・。

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