おいしい「日本茶」がのみたい
2006年10月8日 読書日常の暮らしに寛ぎを与えるお茶。特に緑茶は、日本人には欠かせない一服である。ところが昨今、ペットボトル茶が主流となり、本来の旨みや香味を失ってしまった。急須で淹れたお茶を所望しても、どろっとした「やぶきたの深蒸し」ばかり。かつて味わった、あの香味はどこへ消えたのか?本書は、茶業界に警鐘を鳴らしつつ、本物の日本茶を求めて産地を歩き、品種、製茶法、おいしい淹れ方を丹念に取材。
最初は「やぶきた深蒸し」バッシングの本かなぁと思っていましたが、栽培法や加工法次第では「やぶきた」品種もおいしく飲めるそうです。
ここ数十年、おいしい日本茶が飲めなくなったといわれているそうですが、生まれた時からそれしか知らない世代もいるわけです。
また、おいしい日本茶があると知ったとしても、身近に売られているのが問題の「やぶきたの深蒸し」だけというのが現状な訳です(近所のスーパーにある煎茶は全てやぶきた深蒸しでした)。
日本茶に対する意識の改革は、まだまだ時間がかかるのではないでしょうか。
そうはいっても、やっぱり「おいしい『日本茶』がのみたい」ものですな。
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