放課後の音符(キイノート)

ずっと、江国香織で検索してましたが見つからず・・・。山田詠美だったのですね。区別ができないダメな私。

でもってあらすじ。
主人公の女子高生「わたし」の周りにはいろんな女の子がいます。年上の彼氏の子どもを妊娠した少女、クラスメートの女子の彼氏を奪いまくる派手な少女、同級生の彼氏に振られてしまった少女、音楽教師と秘密の恋をしている先輩等々、そして「わたし」と幼なじみの純一との曖昧な関係。これらがオムニバス形式で語られています。
もしも読書初心者の友人から恋愛小説を紹介してくれと言われたらこちらを進めることにしましょう。すっきりと読みやすく、また女性らしさを感じる文体でした。

おそらく10年前に読んでいたら「恋っていいなぁ」みたいな夢を見られたはずですが、「恋愛だけじゃぁつまらないでしょ。」とも思ってしまった次第です。

もちろん恋愛を否定する気は本当にないのですが、そういう機会があれば足を踏み入れる気満々ですが、あまつさえアンジェやときメモ大好きな私ですが。・・・最後はちょっと間違ってますな。

それにつけても、10代の恋愛を20代の人間が見るときついモノがあります。思い出にするには生々しく、かといって今さらアレに立ち戻るのは勘弁して欲しいというのが本音です。