まずは、あらすじからどうぞ。
「四本眉毛」の異名を持つ男、陸小鳳(りくしょうほう)。彼は江湖においてその名を知らない者はいないと言われるほどの武術の達意人である。そんな彼の目の前に一人の美女が現れる。
彼女は金鵬王朝という、異国の公主であった。王朝を再興するために裏切り者かつての臣下達が持ち去った莫大な財宝を取り戻すことを陸小鳳に依頼した。
彼は友人の花満楼や西門吹雪(さいもんすいせつ)とともに、陰謀の渦に巻き込まれていく。

この陸小鳳シは7年前に一度別のレーベルで出ていたのですが、続くことなく絶版の憂き目を見ます(泣)。せっかくイラストが皇なつきさんだったとういうのに。今回は二作品同時発売なので第二巻も無事入手できましたが。
第三巻大丈夫なのでしょうか(06年夏発売予定だそうですが、今11月よ・・・)。武侠小説はまだまだマイナーみたいですね。続きは7年後?

さてさて、他の方のレビューなどを見ますと中国版「007」のようだと言われています。陸小鳳を始めとして男性人には毎回女性とのおいしい絡みがあります。そして毎回このシリーズは何かしらの事件や陰謀に巻き込まれるのがパターンのようです。
・・・どちらかというとテレビスペシャル版のルパン三世の様な気もしますが。

それはともかくとして、陸小鳳シリーズの最大のみどころはキャラ立ちしすぎな登場人物でしょう。主人公の友人花満楼は花を愛する心優しき美青年。盲目の身でありながら敵の剣を指二本でボキボキ折りまくりです。
続いてもう一人の友人・西門吹雪。全身を白衣装族に包み、外出するのは年に二、三度。それも人を殺す時だけ、キャッチコピーは「抜けば切る」。また「俺が剣を抜くときは誰かが命を落とす時だ。」「俺は人を殺すと腹が減るんだ。」等々の名言もさることながら、彼の退場シーンは出色のできです。

まるでキャラ萌え小説のようですなー。何はともあれ数年来の武侠ファンとしては嬉しい限りです、だから三巻を・・・。

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