チグリスとユーフラテス〈上〉
2006年11月11日 読書遠い未来。惑星ナインへ移住した人類は、人工子宮を活用し、世界に繁栄をもたらした。だが、やがてなんらかの要因で生殖能力を欠く者が増加し、ついに“最後の子供”ルナが誕生してしまう。滅びゆく惑星にひとり取り残されたルナは、コールド・スリープについていた人々を順に起こし始める。時を越え目覚めた者たちによって語られる、惑星ナインの逆さ年代記。
上巻は三冊100円で購入、しかし下巻は見つからず。どーしたもんだろ?定価で買うには懐具合が寂しい・・・。
新井素子といえば少女のしゃべり言葉による強烈な一人称。そのくせ扱っている物語はとってもハード。そんな印象があります。冒頭から70過ぎの老婆が白いフリルの子供服を着て「あたしルナちゃん」ですからねぇ。
滅亡が決定されている世界に、不治の病のためコールドスリープされていた4人の女性が、最後の子供・ルナによって目覚めさせられる。そしてそれぞれの女性が自分の人生について振り返り、語りだしていく。
上巻は全編にわたって膜のように薄い絶望で覆われている感じがしますが、何故か引き込まれてしまいました。下巻では惑星ナインに始めて降り立った女性レディ・アカリが目覚めるところから始まるようです。どう決着をつけるのか楽しみです。
ま、見つかればの話。
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