マルドゥック・ヴェロシティ 2
2006年11月18日 読書狂気の拮抗、狂奔の異形
男が出会う運命の女、そして虚無の同胞
廃棄処分を免れたボイルドとウフコックは、“三博士”のひとりクリストファー教授の指揮の下、9名の仲間とともにマルドゥック市へ向かう。大規模な再開発計画を争点にした市長選に揺れる街で、新たな証人保護システム「マルドゥック・スクランブル-09」の任務に従事するボイルドとウフコックたち。だが、都市政財界・法曹界までを巻き込む巨大な陰謀のなか、彼らを待ち受けていたのはあまりにも凄絶な運命だった--
三週連続刊行ということで15日に買いに行ったのですが、どの本屋も「まだ入荷しておりません」だそうです。これだから地方は嫌なのですよ。ま、二日語に無事購入。
ボイルド達メンバーも結構異能の戦闘集団だと思っていましたが、今回登場する敵さんは、あたかも「奇人変人万国びっくりショー」のようでした。全員が拷問の各分野におけるエキスパート(薬物、肉体切断、電気麻痺等々)です。なんといっても外見が卑猥でグロテスク。
「おかあさぁぁぁぁぁぁーん!!」という絶叫と共に全身注射針だらけの人間ゴキブリやら、ゴリラ並みの腕だけの体に赤ん坊の顔がちょこんと載った人間やらが出てくるのです。ストーリーよりも印象にのこりましたね。
それからもう一つ、味方側に最初の犠牲者が出てしまいました。彼の能力上どんな殺され方をするのか気になるところでしたが、某錬金術マンガのようなかっこいいやられ方ではないところが、かえってリアルでした。
・・・面倒見のいい兄貴キャラは絶対早死にするってわかっていましたが、すごく好きでした。
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