表紙があの「マルドゥック」の寺田克也さんでした。表紙買いという奴ですね。

ともかくあらすじ↓
主人公は日雇い仕事で生計を立てる40代白人のハップとその友人でゲイの黒人レナードのコンビ。そして舞台はむせ返るような酷暑の東テキサス。
ある日二人はレナードの死んだ叔父の家の地下から児童ポルノに包まれた子どもの白骨を発見する。レナードは自分の叔父が誰かに罪を着せられたのだと推理し、ハップと共に捜査を始めるのだった・・・。

本格推理物と言うよりは、ハードボイルド風エンターテイメント小説ですね。犯人はなんとなく分かりましたが、そこはおいといてもよろしいかと。
一番の見所は作品中の二人の下品なやり取りでしょう。数行に一度の頻度で「クソ野郎」とか「クソ○○」等という単語に出会えること請け合いです。
またテキサスの黒人街で話が進むため人種についての話題が結構出てきます。が、あまり説教くさくないのは、この手の小説としては、いいですね。

最後にもう一つ、ハードボイルド小説は大人の男女の恋愛の機微とか濡れ場なんかもあってもいいのですが、やっぱり男同士の泥臭い友情が描かれている方が好きです、はい。

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