著者の愛読書でもある『徒然草』の入門書であると同時に、筆者自身の死生観や無常観などの人生観も語られていました。徒然草はもともと嫌いではありませんでしたが、教科書以外で読んだことがなかったのでいい機会だったと思います。
あと、原文のすぐ下に現代訳があって読みやすいのもよいですね。

で、徒然草の内容について。結構励まされたり、酒脱でいい趣味しているなーなんて感心したりと、なかなか楽しく読むことができました。いつかオリジナルも読みたいと改めて思いました。

そして
「ひとり燈のもと 文をひろげ 見ぬ世の人を友とするぞ よかれ」(一人で灯火の下で書物を広げて、知らない時代の人を友とするのは、いいもんだなぁ)

という一文が好きです。

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