襲いかかる吸血鬼たちをなぎ倒し、赤き旋風は舞い降りた。の、だが…。「狼藉者ども。この『銀刀』が相手です!」「だぁぁっ!爽やかヒーロー風に登場したからって許されると思うな!そもそもジローさんが遅刻したから、ピンチに陥ったんでしょうがっ!!減俸の上、窓ふき、風呂掃除の罰則適応よっ!!」「ああ、そんな殺生な!」「黙んなさい!この役立たず吸血鬼!」人間と吸血鬼のトラブルを処理する、調停員・葛城ミミコは悩んでいた。最近、雇った護衛―『銀刀』の異名を持つ伝説の吸血鬼・望月ジローと、その弟のコタロウ。彼らが来てからあたしの不幸指数、メキメキ上がってるんじゃ…!?新感覚吸血鬼ストーリー、血と汗と涙と労働の短編集登場。

短編集は望月兄弟とミミコの3名の日常を描いたどたばたコメディです、これぞ富士見ファンタジアのお約束。個人的に短編は苦手なのですが、それなりに楽しむことはできました。

また、それぞれの日常があるからこそ、長編におけるドラマが一層厚みが増すという理屈もわかっているのですが・・・ストーリーを追いかけたいというのが本音のところです。

コメント