北里マドンナ

2007年3月11日 読書
『なぎさボーイ』の番外編に当たるこの作品。挿絵の人が変っていて少し残念でした。(T_T)

まずはあらすじ
なぎさとは小学生からの親友である北里は世渡り上手で恋愛だってそつなくこなす美少年。おまけに日舞の師範の息子で自身も師範代という腕前の持ち主。
ところがどっこい、一見勝ち組に見える北里にも人には言えないコンプレックスがある。そして高校なってから、なぎさに猛烈な勢いで接近してきた少女・槙修子のことが気になる今日この頃・・・。

視点が違えば同じ出来事も全然違って見えてくる、というのは「多恵子ガール」の時にも書きましたが、今作におけるなぎさはうって変わって男前に見えました。自分の持っていない物を持っている人物、それが親友ならなおのこと惹かれるということでしょうか。

10代の少年少女というは変化の時期にいるということ。それは、成長と言いかえることもできるけれど、以前の自分達は二度と戻ってこない・・・。北里がそれに気づくシーンは、ちと切なかったですね。

私はとっくに10代じゃないですけれど。

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