長城の向こうには、どんな世界がひらけているのだろう?前漢の末、たった1枚の似顔絵ゆえに匈奴の王へと嫁した王昭君。薄幸の佳人として描かれてきた人物は、数奇な運命に立ちむかった女性だった。遊牧民と農耕民の架け橋となり、西域の地に愛と夢を育んだ一生を清新な解釈で描きだした中国歴史ロマン。
大方のレビューを見たところ、漢の後宮から北方の匈奴へと嫁した一人の女性の半生を描いた物語と捉えられていみたいです。
けれど私は、何を間違えたか恋愛ドラマ+αみたいな感覚で読んでしまいました(爆)。
王昭君の最初の夫の息子にして、彼女の二番目の夫となる若提単于(じゃくたいぜんう)がとっても格好よいです。特に結婚する前の時期、父親の妻である女性として昭君を見ているあたりは、読んでいるこっちの方がたまらんものがありました。
ちょっと彼女の後半生の方は、あわただしいというか書き込みが足りない気もしますが、それでも好きな作品には違いありません。
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