かつて“神々の大戦”により生き残りし神々は、人の姿から獣の姿に身を変え神獣となった。そして神獣たちは周期という規律を定め、クリスタニアの地で平和な時を刻んでいた。それから何百年もの時が過ぎ、神王バルバス率いるベルディア軍の野望でこの地は混沌の時を迎えていた―。ダナーンの地からクリスタニアの大地に来た騎士見習いのレイルズら5人は、銀狼の娘マリスと知り合い、この地の混沌を知る。そして牙の候爵グレイルとの闘いで、死の恐怖に直面したレイルズは葛藤の末、ベルディア軍との戦いを決意する。その直後、仲間になった神獣の民の傭兵集団・獣の牙の戦士たちとの前に、サーベルタイガーを引き連れたゴブリンが襲ってきたのだ。闘いに躊躇するレイルズを尻目に、神獣の戦士たちは顔を獣の姿に変え敵を次々と倒していく…。ロードス島戦記を超える壮大なファンタジー巨編、第2弾待望の登場

二冊で三時間、悪くないペースかしら?

クリスタニアでは、神獣の民と呼ばれるいくつかの部族が存在します。彼等はそれぞれに異なる神獣を神として崇めているわけです。
その内の一つの部族が、暗黒の民と呼ばれる、これまた別の集団と結託してクリスタニア全土を支配せんがために、戦争を起しました。
それに抵抗するために各部族が協力して蜂起するわけですが、それぞれの部族間の考え方の違いや、思惑が絡んで今ひとつかみ合わない。
一方、神々を戴き、古い因習に依った世界にほころびが見え始めた時、それでもなお神を頼るのか、もしくは新しい生き方を模索するのか・・・。さらに、主人公が元いた世界でも混乱の気配があるような無いような。

なんとも壮大なスケールですが、全4巻で収まるんですかね?
などと、余計な心配までしてしまいましたが、それなりに楽しめました。

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