パイプオルガン奏者のことをオルガニストっていうようです。

あらすじ↓ 
音楽大学の助教授テオのもとにある依頼が舞い込む。それはブエノスアイレスで活躍するオルガニストの真価を判断して欲しいというものだった。
テオが協力を仰いだのは、彼の親友でオルガニストのヨーゼフの師であり、世界屈指のオルガニストラインベルガー教授だった・・・・。

てな感じで物語りは始まります。

その後回想に戻り、テオとヨーゼフの音大生時代にまります。同じ音楽を志す者同士であるにもかかわらず、ヨーゼフの才能との圧倒的な差や、二人の間に入り込んできた一学年したの女子学生マリーアとの微妙な三角関係などなど、悩みながらも幸せな青春の一ページですね(笑)。
しかしテオが起した事故によってヨーゼフが二度とオルガンが弾けない体になってしまった末に、姿を消したことで全て終わってしまいます。

んで再び現在に戻るわけですが、ラインベルガー教授は、ブエノスアイレスのオルガニストを認めつつも不可解な行動をとるようになります。そしてテオは彼がヨーゼフではないかという疑問を持つようになった頃、ラインベルガー教授が教会でのオルガン演奏会の最中に爆殺されてしまうのでした・・・。

前半部分は大体こんな感じです。音楽小説かと思いきや、青春小説であり、ミステリー小説でありといった感じです。ラストの方のサイエンス的な部分はすこしばかり置いてけぼりになりましたが、それでも面白かったです。

「僕は音楽になりたい」

これがヨーゼフにとっての全てだったんですね。その全てを失ってなお、ヨーゼフが音楽を求めた結果がラストシーンです。

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