キャラを動物にする場合二種類あると思うんですよ。一つはハム太郎系。ひたすら可愛さを追求する場合。
もう一つは、人間でやったらあまりにも重すぎるので、愛らしさというオブラートで包んでヘビーさを緩和する場合です。
この本は間違いなく後者です。つか、全く緩和されてない(T_T)

途方も無い夢を追いかけた対価として支払った代償はあまりにも大きすぎました。それでも願わずにいられなかった猫のお話。

だけど夢なんてものは本人だけの世界でしかなかったわけで。他人の夢のために迷惑かけられたり、あまつさえ死んだりなんてしらたまったもんじゃありませんやね。

文章力もストーリー構成力もかなりのものだと思うのですが、読んだ直後かなり鬱になりました。精神的にめっちゃしんどかったです。
確かに号泣できます、号泣できるんですけども、救いがないというか気持ちが上昇できない泣きなのです。

アンハッピーエンドでもよい話ならOKよ、という人にならお勧めです。この人の「イリヤの空・UFOの夏」もそっち系でしたっけ?

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