ある夏の日、主人公の私は同じアパートに住むくまに散歩に誘われる（くまとはもちろん動物の熊です）。冒頭からいきなりこんな展開であるにも関わらず物語は淡々と進み、主人公の私はごく普通に日々を過ごしています。
そのほかにも、主人公は河童の恋愛（というか夜の事）相談を受けて池の底に行ってみたり、上の階に住む人から人魚を預けられたりと普通じゃない体験をたくさんしています。

・・・だけどファンタジーという感じがあまりしないこの物語。
不思議と日常が同時に存在している作風といえば梨木香穂さんの小説があげられます。けれどそれとはまた違う感じがします。
川上さんの小説は別に「そんなこと」は不思議でも何でもないよ、と言ってるような感じ。

そういえば昔読んだ川上さんの本のレビューには、「川上弘子は実際に何か別の世界が見えているのかもしれない」みたいな事が書かれていましたね。

「世界樹」は91年の発売なため、画像なし。よってクリィミーマミの方を代用。

パステルをたしなむ自分としてはなんとなく避けて通れない道のような気がしていたので、ブックオフで500円で売っていたのは非情によいことでした。今も現役で活躍しているのだから凄いお人です。

有名なパトレイバーやマミ以外の絵もあって、高田さんがどんな絵を描くのか知ることができました。アニメ絵に近い感じよりも少し、リアルなタッチの女性画の方が私の好みですね。いやー、凄い上手だ。

ちょっと前に実家に帰った時に親に薦めてあげました。今回はおいしい玉子酒の作り方ものっていたので早速挑戦してみました。
なんというか、その、手作りカスタードクリームを日本酒で伸ばしたもののようでした。
多分玉子酒としてはうまくいったのだと思いますが、好みじゃありませんでした。酒は酒、カスタードはカスタードだけで食べた方が幸せです。

10年ぶりに買ってしまいましたよ、アニメディア。だって付録がアンジェリーク特大ポスターですもの、由羅カイリさん書下ろしですもの。
そういや10年前はダグオンの特大ポスター＆メモリアルブック目当てでした（笑）。

最近の由羅さんのアンジェ仕事の中でもかなり気合の入った出来なのではないかと思いました。ま、DVDのジャケットは見てないので偉そうなことは言えませんけど。ポスターだけで500円（雑誌の値段）以上の価値はあるんじゃないでしょうか。

そしてもう一つ、最近のアニメに興味が持てなくなってきている自分を再確認してしまいました。追いかけきれない160タイトル以上のアニメを乱造するより、クオリティの高い50タイトルを作る方がいいような気がするのですがね、やっぱり。

閑静な住宅街に住む一人暮らしの女性の家に盗みに入った泥棒（オレ）が、落雷に巻き込まれ屋根から落下。目を覚ますと同じ顔をした二人の少年がオレに言った。「ねぇ、僕たちのお父さんになってよ」。少年たちは双子で、なんと二人の両親はそれぞれ別々の相手と駆け落ちしてしまった。現在は双子だけでこの家に暮らしている。なんでしがない泥棒のオレがこいつらの父親をやらなきゃならないんだ？

みたいな感じで物語は始まります。ちょっぴりハートフルなミステリィ連作集。双子と泥棒お父さんが次第に心を通わせていく様が少年好きにはたまらないのではないでしょうか？

あまり重たくない内容ながらもいい作品なので、気負わずに読めると思います。

ついに買ってしまいました。そしてその日のうちに一気に30話から最終回の48話まで観てしまいました。感無量というか、今日このまま突然死してもありかもと思うぐらい幸せでした。

ジャケットはオグロアキラさん書き下ろしで嬉しいのですが、10年も経てば絵も変わりますよね・・・。ま、それはともかくとして最終話「俺たちの未来へ」は文句なしに名作です（OVAは正直言って鬼子のような気もしますが）。後期EDと最終回ED映像を久々に見たときは目頭が熱くなりました。

全部は語りつくせないのでこの辺でやめておきましょう。それにしても、文章が乱れている（汗）。

もうすぐ住んでいる場所を引き上げることになりそうです。そんなわけで書籍の整理を始めました。普段なら絶対に手放さないような本まで売り飛ばしてやりましたよ、ええ。ハチクロもフルバも実家にあるからいいや、ってことでサヨナラしました。

その金で得たものはおでんの牛すじ（ミニストップはみそ仕立てでした。）2串とこの本。

長い前置きはさておき・・・
6巻収録の「カレー心」というエピソードは読者人気がものすごく高いそうです。そして実際に読んでみたところ、やっぱり面白かったです。
ちなみに「カレー心」とはカレーが食べたいという切実な願望なないし、それが心の中でキャラ化した奴のことです。

冒頭はこんな感じ↓
　会社帰りに彼女とデートでイタリアン、しかし本当は2、3日前からカレー心が僕のところにやって来ているのだ。でも、デートでカレーってのはやっぱりまずいだろ・・・。
　よし、明日はカレーを食べるぞ！と思いきや、次の日は飲み会が入ってしまった。カレー心が僕にささやく「どうしてまだなの？僕、おとうちゃんが呼んだから、ここに来たんやで？」
　ああ、許しておくれ僕のカレー心。明日こそは何が何でも絶品と評判のカレー屋のエビ煮込みカレー（青唐辛子入り）を食べてあげるからねっっ！！ところがどっこい、その日はバッチリ定休日。果たして僕とカレー心の運命は？

なんか無駄に芝居がかった文章ですみません。
ちなみに私のもとには現在「ギョウザ心」が訪れています。おそらく数時間前に近所の道路をギョウザの屋台が「ギョウザ〜ギョウザ〜」と大音量でまくし立てていたせいでしょう。人が湯豆腐食べ終わった頃にそんなこと言われても困るんですがね。

己の出生を訪ね夢の中の少女を探し求める女剣士シィン。ようやく辿りついたその少女とは、サラデーニ家の姫君ウィーアだった。しかし彼女は恋人の命を楯にデガルに婚姻を迫られ絶望の淵にいる。シィンはウィーアを救うべく、監禁されている館に乗り込むがデガルに雇われた術師が立ち塞がる。そして偽りに満ちた婚礼の夜が明ける。

1巻が話の途中だったので2巻も続けて読んじゃいました。それでも3時間弱ですんだのは、ファンタジーに飢えていたからでしょうか・・・。

とりあえず出会い編終了といったところでしょうか。ストーリーはほぼ上記の内容で網羅していると思います。テンポよく読み進めることができて、面白いと思ったのですが、このシリーズはどうやら4巻まで出て先が止まっているらしいのです。まいりましたねぇ・・・。

夢の中に繰り返し現れる自分とそっくりの少女は、漂泊の女剣士シィンにとって過去への大事な道標。「海の獣」に囚われた街・スレフを舞台に伝説は真実として回りはじめる。シィンを待ち受ける数奇な運命とは?

最近実用書と新聞以外の活字を読んでいなかったので、ライトノベルっぽいものを選んでみました。

突然シィンの前に「私はあなたを守る運命にある者です」という人物が登場します。その人物こそ「海の獣」の生まれ変わり、銀髪の美青年ラダストール。

どうしてラダストールがシィンを守る運命にあるのか、また夢の中の少女は誰なのか等は、冒頭に語られる伝承にありますが長いので省略。ただ伝説とか神話好きの私としては結構いい感じの展開でした。久々に本格ファンタジーを読んだような気がします。

買ってしまいました、谷山浩子さんのオリジナルアルバム。20枚以上ある中でこれを選んだのは、「鳥籠姫」が収録されているからです。
岩男潤子さんバージョンはギターを活かしたアレンジでしたが、こちらはピアノの演奏が前面に出ていていました。前者は、格好よくて切ない感じ、後者は切なくて哀しい感じです。
いずれにせよ名曲です。

表題作の「しまうま」も好きでした。かわいくてちょっと毒のあるメロディと歌詞が印象的です。

著者の愛読書でもある『徒然草』の入門書であると同時に、筆者自身の死生観や無常観などの人生観も語られていました。徒然草はもともと嫌いではありませんでしたが、教科書以外で読んだことがなかったのでいい機会だったと思います。
あと、原文のすぐ下に現代訳があって読みやすいのもよいですね。

で、徒然草の内容について。結構励まされたり、酒脱でいい趣味しているなーなんて感心したりと、なかなか楽しく読むことができました。いつかオリジナルも読みたいと改めて思いました。

そして
「ひとり燈のもと　文をひろげ　見ぬ世の人を友とするぞ　よかれ」（一人で灯火の下で書物を広げて、知らない時代の人を友とするのは、いいもんだなぁ）

という一文が好きです。

年末最後に読んだ本でしたが、ネット環境の都合で新年最初の一冊です。

さっそく、あらすじ。
舞台は今から大体100年程前の日本、急激に近代化の波が押し寄せる時代でありながらも、依然として不思議が身近にあった時代。
大学時代に亡くなった友人が住んでいた家に、管理人として暮らすことになった主人公・綿貫。ある日居間の掛け軸から死んだはずの友人・高堂がボートに乗って現れこう言った。
「庭のサルスベリがどうやらお前に懸想しているらしい」
（ちなみに、サルスベリとはもちろん樹木です。）

このように普通に考えれば不思議というか奇怪ともいえる出来事のはずが何事も無かったかのように淡々と描かれていきます。
例えば庭の池に河童がやってきて、あまつさえ河童が居間の掛け軸に描かれた鷺といさかいを起こしちゃいます。
また、近くの寺の和尚を訪ねてみれば竹に化かされたり、信心深い狸に念仏を唱えてくれと頼まれたりも・・・なんて素敵な生活でしょうか。

そして、これらの出来事はみな移り変わる四季を通して描かれています。
日本の四季はいいなぁ、と書くと安易な気もします。かといって今の日本人が忘れつつある四季折々の風景というのも業仰々しい気がするくらい、それらの風景ははさりげなく書かれていて、すっと心に入ってきました。
ビバ日本（笑）。

第2巻です。彗星ヒヨコや、隊長のザクさん等々キャラクターものが増えてきて1巻のようなごった煮感が減っていました。個人的に少し寂しいですね、連邦の人達の出番が少なくいのが。

既刊一気買い＆一気読み。「アンジェリーク」「遥かなる時の中で」に続くネオロマンスゲームのコミック版（通称ネオロマンガ）に手を出してしまいました。毒を食らわば皿まで、みたいな？

最初の導入部だけですが、あらすじです。↓
主人公・日野香穂子は音楽の妖精リリから魔法のバイオリンを渡され、学校で開催される音楽コンクールに出場することになってしまう。
ところがコンクールの出場者は優秀な音楽科の生徒ばかり。かたや香穂子は普通科の生徒で全くの素人・・・。
そしてネオロマですから主人公と他のコンクール参加者達との恋愛模様が描かれていくわけですな。

アニメを見て購入を決めたわけですが、恋愛よりも音楽の方に重点が置かれていて良い感じ。あと、アニメだと実際の演奏も聞けて楽しいです。

マンガの方は予想以上に面白かったです。恋愛もそれ以外もちゃんと描かれていて良質の少女マンガ。多少恋愛の進みが遅い気もしますがさほど問題ではないと思います。

個人的には、マンガとしてはコルダが一番しっくりきました。ポイントはバランスのよさと、無理のないストーリー展開でしょうか。
もちろん、キャラについていうならば三者三様でどのゲームも皆さん素敵な方ばかりなのですけど（汗）。

画像が無し。ま、ともかく川原泉ブームは続行中です。

選手が全員女性（一人オカマも含む）のプロ野球チームの物語。スポーツ物とはいえ川原泉特有の、やたらと文章の多い、それでいてのほほんとした雰囲気は健在です。そしてチームの皆さんそれぞれのドラマが笑いあり、青春ありで展開して行きます。頑張る女の子は見ていて楽しいものですね。

野球を題材にしていてもこの人の書くマンガは「人間」を書いているような気がします。今回も面白かったです。

表紙があの「マルドゥック」の寺田克也さんでした。表紙買いという奴ですね。

ともかくあらすじ↓
主人公は日雇い仕事で生計を立てる40代白人のハップとその友人でゲイの黒人レナードのコンビ。そして舞台はむせ返るような酷暑の東テキサス。
ある日二人はレナードの死んだ叔父の家の地下から児童ポルノに包まれた子どもの白骨を発見する。レナードは自分の叔父が誰かに罪を着せられたのだと推理し、ハップと共に捜査を始めるのだった・・・。

本格推理物と言うよりは、ハードボイルド風エンターテイメント小説ですね。犯人はなんとなく分かりましたが、そこはおいといてもよろしいかと。
一番の見所は作品中の二人の下品なやり取りでしょう。数行に一度の頻度で「クソ野郎」とか「クソ○○」等という単語に出会えること請け合いです。
またテキサスの黒人街で話が進むため人種についての話題が結構出てきます。が、あまり説教くさくないのは、この手の小説としては、いいですね。

最後にもう一つ、ハードボイルド小説は大人の男女の恋愛の機微とか濡れ場なんかもあってもいいのですが、やっぱり男同士の泥臭い友情が描かれている方が好きです、はい。

最近冷え性の改善のためにいろいろな飲み物に酒を入れております。他にもわざわざ酒粕から甘酒を作り背中を丸めながらすすったりもしています。

最近よくやるのは以下の通り
「紅茶＋ラム酒（製菓用）」
「米焼酎のプーアル茶割り」
「日本酒の番茶割り」

紅茶とブランデーもやってみたい気もしますが、それだけのために買うのはちょっと考えちゃいます。
焼酎と番茶もやってみたのですが焼酎の匂いにお茶が負けてしまってあまりよろしくなかったです。

それから甘酒はスタンダードに生姜と日本酒を加えたものだけでなく、牛乳やインスタントコーヒーを混ぜたりもしましたが、結構ありです。

牛乳を入れるとソフトミルクキャンディーの味になりました。コーヒーを加えると、コーヒーマシュマロをドリンクにしたらこうなるな・・・という味になりました。特にコーヒーの方が気に入ったのでよく作っています。

とはいえ、「なんでホットコーヒーマシュマロドリンクなんぞ飲まねばならんのだ？」という人の方が多いような気がするので、友人が来ても勧められませんけども。そもそも甘酒が嫌いな人ってのは多いですしね。

すいか包み、びん包み、ふたつ結び、インスタントバッグ、クッション包み…などなど、暮らしに活躍する機能的なものから、四季を演出する遊び心あふれた包み方・結び方まで、ふろしきの63の活用法を紹介。〈

近頃、和物デザインの服やグッズがマイブームです。ふろしきに到っては一人暮らしにもかかわらず何故か2枚も持っています。そして現代風にアレンジして鞄代わりに使っています。いつか友人の家で飲み会をする時に一升瓶の日本酒をふろしきに包んで持参するのがささやかな目標です。

ふろしきづかいも含めて早く自分のスタイルを確立できたらいいなぁとは思っているのですが、先立つものはやはり金、金、金。こればっかりは気長にやるしかありませんね。

岩男潤子さんのアルバムを入手、この5枚目のアルバムとデビューアルバムの両方を買いました。5年でここまで歌い方が変わるのか・・・というのが正直な感想です。デビューアルバムの方はアイドル声優っぽい可愛い感じの声でしたが、こっちのアルバムは大人の女性の魅力が満載でした。そういや2000年時点では結婚もしてましたっけ。

好きな曲は「CANARY」と「手のひらの宇宙」です。KEYなんて超懐かしい。